白魔女さつきの宴のレシピ

ファンタジックなものをおもに投稿したいと思っています。西洋風か和風のファンタジーどちらにしようか迷ったのですが、もしかしたら両方を投稿します。

宝石キャトフル・キャトエルと怪盗花猫

霊峰キャトフルから

わずか採れる幻の宝石、

キャトフル・キャトエル。


その幻の宝石が

『可愛く美しい』という話を聞いて、

とある夫婦が、

生まれたばかりの自分の娘に、

キャトフル・キャトエルとゆう

名前をつけて

孤児院にあずけました。


金髪の赤子

キャトフル・キャトエルは、

やがて美少女に

成長していました。


とある日のこと、

両親の行方が分かったその娘は、

両親に会いに行くことにしました。


その家は一軒家で、

とても立派です。


どうしてこんなに

お金持ちの家なのに、

自分はよそにあずけられたんだろう?


意を決してドアをノックすると、

女性が出てきました。


その女性は少女のお母さんでした。


少女の母親のしている首飾りは、

キャトフル・キャトエル。


なんらかの理由で

透明な花が中で咲いている宝石。


母親が言いました。


「あなたの名前はキャトフル・キャトエル、昔住んでいた場所の土地主から可愛く美しいことをねたまれ、宝石とひきかえにあなたを孤児院に入れないとひどいめにあわせるぞと言われ、なくなくあなたを手放しました。うらまれても仕方ありません。ただ、あなたを愛してるにかわりはありません」


「いままで、おどされていたのですね」


母親は不思議そうにしました。


「え?引っ越してからは、関係を持っていません。安全に暮らしていますよ」


「なら、なぜわたしをあずけたままなの?」


「あ」


母親はしまった、という顔をしました。


少女は母親の胸ぐらをつかみ、

二度とここには来ない、

と言いました。


はい、それでいいです、と

母親は言いました。


胸ぐらをつかんだ時に鎖が千切れ、

気づけば宝石を手に入れていた少女は、

閉じた玄関の中から、


「私の首飾りがないっ」


と叫ぶ母親に、

首飾りを返したくないと思いました。


孤児院には戻らない。


そう決めた少女は

宝石を持って闇市に行き、

とうぶんの生活費を手に入れました。


お金に困っているとゆう

孤児院に寄付をして、

自分が誰なのか分からないように

偽名を使いました。


やがて寄付のしすぎで

お金に困り出した少女は、

お金持ちから盗みを働き、

恵まれない人々に寄付をする

怪盗として、

指名手配書が出されることに

なりました。


寄付をする時の名前は、花猫。


キャトフル・キャトエルは、

別名をそう呼ぶからです。


怪盗花猫、

彼女の新たなる名前。


彼女が今何をしているのかは、

秘密なのです。






ー怪盗花猫よりー