妖精が見つけた黄色い丘
魔法の森のとある場所に、
妖精がたどりつきました。
「黄色い丘だぁ~」
丘一面に、たんぽぽが咲いています。
食料調達係の妖精は、
たんぽぽを色んな方向から見たり、
匂いをかいだりしてみます。
「こりゃ、食べれるものだな」
葉っぱをサラダやおひたしに。
黄色い花は、洗って食用飾りに。
新しい味に、みなが大喜び。
そして冬になり、
たんぽぽは白いわたげに
なりはじめます。
「食べれなくなった。こりゃ、大変だ」
妖精の図書館に行き、
調べものをすると、
たんぽぽのわたげは、
風に飛んでいって、
うまくすれば、
また黄色い花になります。
精鋭たちが、たんぽぽのわたげに
思いっきり息を吹きかけますと、
わたげは飛び散って風に乗りました。
「春が楽しみだ」
きっと春になったら、丘はまた黄色でいっぱいだね。
ー魔法の森の住人ー
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