白魔女さつきの宴のレシピ

ファンタジックなものをおもに投稿したいと思っています。西洋風か和風のファンタジーどちらにしようか迷ったのですが、もしかしたら両方を投稿します。

空が咲く

背中のつめあとから、翼がはえて

そんな夢の中 雲をふりきって羽ばたく


光指す陽光に君の髪は

日に透けている


あなたを隠していた厚い雲は去り

星々の祝いは、瞳に灯る


涼しげな風は 詩を届けて

君への手紙に願いを込める


巡る季節に眠りは永く

あなたはまだ夢の途中


鈴虫が涙を流す頃

吐息は奏でてあなたは木漏れ日

空に泳ぐ魚たちのゆめのあと

美しく咲く天上の花に

永遠を誓う


駆け抜けた大空を

どこまでも高く


もう戻れないのは

戻りたくないから


破裂しそうな想いをかかえて

どこまでゆくの


秒針と気が触れた

最悪な機嫌の報せに

僕は笑って

空を抱き抱えるのかも


恋なのか愛なのか

ちっとも知らないまま

歩んでいく先に

君がいる


いつかの花びらの香りが

きっとまだ、残っている




ー☆ー