白魔女さつきの宴のレシピ

ファンタジックなものをおもに投稿したいと思っています。西洋風か和風のファンタジーどちらにしようか迷ったのですが、もしかしたら両方を投稿します。

ロマンス

蜜の味をたっぷりふくんで ほおばった


遠い過去が溶けていく ロマンス


太陽の香りに包まれて 


雲の上の存在にじりついて


綺麗な言葉を並べ立てたら


自分も綺麗になるかもしれないとか


魔法石でこの街を


ぶち壊してみたくなる衝動に鼻笑い


古本の日焼けと


ずいぶん白くなった自分の腕見比べて


作り直したらいいのだろうかと


削除したくなる獰猛にあらがい


自分の中にあるはずの


紅茶みたいな感情に


今度はお砂糖をプラスしたい


問いかけてみたら


答えはあるのでしょうかと、誰に問う?


見に覚えのない約束でもあったのかと


不可思議な毎日


誰よりも自由に「私」でありたいと


せつに隠れているつもり


精神世界で道を選ぶのはいつも自分


正論なんて聞きたくないなんて


思う日もたしかにあるさ


だからって いつまでも間違った


居場所みたいなところに いたくない


欲しいのはほら、本当は分かってる


つかみとってみたいんだ


雨の日の傘みたいに






ー魔法の森の住人ー