白魔女さつきの宴のレシピ

ファンタジックなものをおもに投稿したいと思っています。西洋風か和風のファンタジーどちらにしようか迷ったのですが、もしかしたら両方を投稿します。

第1話 にぶんのいち

俺とパティは幼馴染みで、

小さい頃俺は泣き虫だった。


そんな俺をかばってしまった彼女まで、

いじめられそうになった時。


ふたりでしゃがみこんで、

囲まれた影におびえて。


その影よりいっそう大きな影が

自分にかぶると、

いじめっこは走って逃げて行った。


むずかしそうな顔をしている

体の大きなその男の子は、

僕たちを見つめた。



「・・・もしかして、助けてくれたの?」


「ん」


「まぁ。優しいひとなのね。ありがとうっ。お名前はなんて言うの?」



パティがたずねると、

気恥ずかしそうにそのこは

ぽつりと答えた。



「ロブ」



ロブはその日から、俺とパティの親友兼幼馴染みになった。






ー第1話ー