第6話 にぶんのいち
「ロブ・・・」
「私のために一緒に泣いてくれた優しいひとは、死んでしまったの・・・」
「何を言ってるんだい?」
「信じられないかもしれないけど、多分、即死で苦しみもなかっただろうって」
「ロブは死んだのかっ?」
パティは目をぱちくりさせた。
「何を言ってるの?ロブ」
ロブは両親がすでに他界していて、親戚とも疎遠状態だ。
パティの家にしばらくお世話になることになった。
パティは家一件を「部屋」だと言われて、買い与えられているお嬢様だ。
パティはそれを、「ていのいい厄介払いだ」とぼやいたことがあった。
介護されながらの生活でパティの話を聞くにつれて、何となく事情をさっした。
自分の足で立てるようになった頃、鏡を見に洗面台に立った。
そして、意味が分かるような、分からないようなことが起こった。
鏡に映っているのは、ロブ。
だか、俺はマイケルだ。
ー第6話ー
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