白魔女さつきの宴のレシピ

ファンタジックなものをおもに投稿したいと思っています。西洋風か和風のファンタジーどちらにしようか迷ったのですが、もしかしたら両方を投稿します。

第7話 にぶんのいち

ポン、と音がして肩あたりに透明な羽根を持つ不思議な服装の小さな人型が現れた。


「ハァイ」


「ハァイ」


「あら、理解あるひとでよかった」


「なぁんにも理解してないよ」


「あなたは、マイキーね。私の名前、なんだと思う?」


「ティンク」


「あっはっは。そう言うと思ったぁ~。ヒヒヒヒヒ」


こちらを指差して笑う精霊。


「もうちょっと笑いかたないのかよ・・・」


「ヒヒヒ・・・はぁ、君、面白いねぇ」


「ああ、そう?」


「わたし、カーネリー」


「カーネリー、一体なんの用なんだい?」


「この状況を説明しにきたのよ」



カーネリーの説明によると、

俺マイケルの体は事故で死んだ。


そしてロブの願いによって、

俺の魂は

ロブの体に入ってしまったらしい。


どこまで優しいやつなんだ、あいつは。


カーネリーが言うには、

ロブのふりをしながら、

ロブの分まで生きてくれとのこと。


まったくロブのやつ、

おひとよしにもほどがある。





ー第7話ー