第8話 にぶんのいち
振り分けられた部屋に戻ると、精霊カーネリーは言った。
「あなたがパティに告白せずに死ぬのがイヤなんだ、ですって」
「なんだって?」
コンコン。
ノック音がしてドアが開いてパティが顔をのぞかせた。
「どうしたの?呼んだ?」
「ああ、いや・・・なんでもないよ」
「ねぇ、今日のディナーはどうしましょう?」
「そうだなぁ・・・僕が作ってあげるよ」
「本当にぃ?無理はきんもつよ~?」
「ムーディーに行こうよ」
「あら、どんな?」
「ろうそく灯したり」
「暗い部屋で?」
「そうそう」
「まぁっ、素敵ねっ」
・・・
・・・はぁ・・・どうしよう。
俺は料理ができない。
ロブがシェフだったから、潜在能力的なもので作れると思ったんだ。
ー第8話ー
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