第9話 にぶんのいち
「そんなこと言ったって、もうパティ、美容院から戻って来ちゃうわよっ」
精霊カーネリーが少々怒っている。
「彼の潜在能力とかが発動すると思ったんだよ」
「どーすんのよ?」
「・・・魔法使える?」
カーネリーは冷たい目で俺を見た。
ーー
ーーーーー・・・
ディナーの時間。
準備しておいたテーブルに、豪華な食事が用意されている。
それを見て、この時間のためにおしゃれをしたパティは感動した。
秘密で注文したデリバリーディナーに。
「さすがシェフ。でも、いつものやつがよかったわ。なんだか今日のはロブじゃない味」
「たしかに」
「ん~・・・トマトミートソースのスパゲティが食べたいわ」
「ああ、あれは美味しいよね」
「忘れてたの?」
「あ」
「あ、いえ。ごめんなさい。今度作って?」
「うん、オーケー」
ー第9話ー
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