妖精作家ビックリ・マザーの夢見【花の幽霊】
ビックリ・マザーと言えば、妖精作家として有名。
妖精的意外な展開が売りの作品を主流としている大物だ。
ビックリ・マザーが起床して言う。
「夢を見たわ。花の幽霊たちを」
ビックリ・マザーは夢で見た場所に行くことにして、お供を連れて目的の沙漠の上に大きな葉っぱをしいて、横になってみます。
広がる空は、まるでフルティーな飴玉たちのグラデーション色。
そこに、ぼんやりと花の幽霊が現れます。それは花の群集であり、花畑の意思や記憶です。
「カゲロウ・・・」
ビックリ・マザーは妖精図書館に行き、昔のことを調べました。
すると沙漠は昔、花畑でした。
沙漠の見た夢。
ビックリ・マザーが次に出した作品には、これを花を愛する私の輩共に捧げる、という冒頭からはじまり、花の幽霊と言うフレーズが出てくるお話でした。
「しばらく書けなかったけど、読者たちには待たせて悪かった。それから、これで終わりかもしれないことを報せておこう」
結局すぐに執筆をはじめたビックリ・マザーに呆れつつ、ビックリ・マザーの普段普通の生活を当たり前に成立させる自分の役割を、最近少しだけ誇りに想えてきたこの頃です。
ー☆ー
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