妖精になった小人【魔方陣の世界に舞う】
闇の中、小人がひとり、舞い終った。
桜色の光の魔方陣が、
沸き立つように金色に変わった。
おもむろに目を開いた小人の背中、
そこには透明な羽根。
「妖精になれたんだ・・・」
妖精になった小人がそう言うと、
空中にただよっている
桜色と金色の光のつぶが輝いて消えた。
「綺麗・・・」
そうつぶやいた瞬間、
闇が光であふれ、
そのまぶしさに目を細めていると、
いつの間にやら
冴え渡る空模様を見つける。
羽根を使って近くにあった花の香りをかいでみると、いい香りがした。
妖精になったそのこは、
妖精の里を目指し、
はえたばかりの羽根で
森へと飛んで行った。
ー☆ー
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