白魔女さつきの宴のレシピ

ファンタジックなものをおもに投稿したいと思っています。西洋風か和風のファンタジーどちらにしようか迷ったのですが、もしかしたら両方を投稿します。

第5話 にぶんのいち

魔法の森の住人

「・・・ん?」


「ロブって精霊が見えるの?」


「うん」


「そう言えばロースクール時代、お前そんなこと言ってたな」


「うん」



《パファー》と間抜けとも思える音が鳴り、フロントガラスいっぱいに光が満ちた。


衝撃音の次に覚えているのは、激痛で目覚めたマイケルという人格だった。



病院。



ベッドに横たわるしずみそうなほど気だるい体を認識する。


うっすらと目を開けると、そこにはパティがいた。


顔に少し傷があった。



「ああっ、よかったっ。パパ、ママっ目を覚ましたわっ」



俺は違和感を感じた。


患者服を着ている自分の腕が、小麦色だ。




「ロブ・・・」



「残念な話・・・なんだけど・・・」


パティはぽろぽろ泣きはじめた。


「助からなかったの・・・」






ー第5話ー

第4話 にぶんのいち

魔法の森の住人

「ふたりとも最近どーお?」


「『ぼちぼち』」



「ふぅん・・・ねぇ、ねぇ、帰り、久しぶりにあのバーに寄りましょうよ」


「僕、お酒飲んでるから運転できないよ~。パティは?」


「飲酒運転くらいなんでもないわ」


「僕が運転するよ。実はお酒飲んでない」


「のめないものね~」


ヒャヒャヒャとパティは笑った。


つややかなブロンドが、腰まである彼女の髪が、今日は後頭部でアップされている。



運転中、かけていたラジオの知っている曲をパティは陽気に歌っていた。


ロブも後部座席。



「僕ね・・・」


ロブがつぶやいた。


「どうした車酔いか?」


「ううん。僕ね・・・精霊が見えるよ」






ー第4話ー

第3話 にぶんのいち

魔法の森の住人

「お前はどんなんがタイプなんだよ?」


数秒の間。


「君は?」


「パティ」


「ふぅん・・・僕もパティ好きだけどね」


「そうゆう親友だからって意味じゃなくて、女性として、だ」


「うん」


「意味わかってる?」


「アンダースタンド」


「ああ、はいはい」


「いつか告白するの?」


「そうだな。機会があったら、今日にでも」


「パティ、今、会場のどこらへんかな?」



「あっ。私の優しい殿方たち、もう来てたのねっ」



陽光のような美を持つパティは、シックなドレスを着ていた。


コツコツとハイヒールを鳴らして、足早に近づいてくる。





ー第3話ー