敷地内の庭にゴツゴツした白い岩田があって、そこに兄こと新米魔法使いのオフィリスアと幼馴染み美女レアンが、秘密基地だけど立派になってきたから見せてあげると、庭を案内された。 植物のツタが張る橋を渡り、目的地にあったのは、枝垂れ梅。 「すごーい、なにこれ?」 「「しだれうめ」」 兄が、君の生まれた日に... 続きをみる
空のブログ記事
空(ムラゴンブログ全体)-
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キャトフル・キャトエルと言えば、職人ドワーフか怪盗花猫のことだと思いがちだと言われた。 一寸法師のような身丈くらいか。 それより少し大きいような気もするが。 『妖精小人』のキャトフル・キャトエルは、真空番龍と言って、透明なキューブに龍を刻む。 キューブの、中に、だ。 一説に妖精小人の針の先が赤く光... 続きをみる
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鯉は空を駆ける龍に、恋をしました。 きっと想いを伝えるんだ、と。 シュッセという名前のその鯉は、 滝を昇りきりご褒美に龍になりました。 やがて結婚をしたシュッセの、 その努力のさまを、 絵師たちが描いているのだとさ。 その絵のことを、 シュッセゴイ、と呼ぶのだそうだ。 ー魔法の森の住人よりー
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闇の中、小人がひとり、舞い終った。 桜色の光の魔方陣が、 沸き立つように金色に変わった。 おもむろに目を開いた小人の背中、 そこには透明な羽根。 「妖精になれたんだ・・・」 妖精になった小人がそう言うと、 空中にただよっている 桜色と金色の光のつぶが輝いて消えた。 「綺麗・・・」 そうつぶやいた瞬... 続きをみる
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