「そんなこと言ったって、もうパティ、美容院から戻って来ちゃうわよっ」 精霊カーネリーが少々怒っている。 「彼の潜在能力とかが発動すると思ったんだよ」 「どーすんのよ?」 「・・・魔法使える?」 カーネリーは冷たい目で俺を見た。 ーー ーーーーー・・・ ディナーの時間。 準備しておいたテーブルに、豪... 続きをみる
魔法のブログ記事
魔法(ムラゴンブログ全体)-
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書斎をついで、 落ち着いても来ていたし、 本棚を見渡してみた。 適当にみつくろった本を デスクにつむ。 形見分けは書斎と羽根ペン。 魔法のかかったそれは、 時折ムカつくことを 自分の意思で 書き留めたりする。 この書斎に住んでいるはずの 作家妖精の姿は見えない。 体が物質ではないのかもしれない。 ... 続きをみる
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プロポーズをしたいから、その場に居合わせてくれと兄に言われたので、レアンをピクニックに誘った。 それはそれは冴えた青空に、涼しげに流れていく雲、風は肌に心地よく、レアンの手作りお弁当は心底美味しい。 そんな中、緊張しているのか兄はむっつりしてる気がする。 なんとかレアンに話しかけて時間をとっている... 続きをみる
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ウィーザードボード。 直訳すると魔法使いの板。 基本的に空中を飛ぶために使用されるものだが、みなそこまで割れて切り立った海がもとに戻る波に乗るのは、魔法使いと言えど珍しかろう。 その先は飛沫で白く見え、うねる青は濃淡を持って崩れていく。飲み込まれれば、そのまま海に食われてしまう。 そんな危険な場面... 続きをみる
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「なんだこりゃ?」 とある妖精が魔法の森でひろったのは 不思議なえだ。 あまりにも不思議な気がしたので、 妖精の里に持って帰りました。 そこにいたのは魔法使いで、 どうやら不思議なえだは、 魔法使いの落とし物。 返してくれたら お礼をする と 言われ、しぶしぶ渡します。 魔法使いの手元で、 えだは... 続きをみる
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闇の中、小人がひとり、舞い終った。 桜色の光の魔方陣が、 沸き立つように金色に変わった。 おもむろに目を開いた小人の背中、 そこには透明な羽根。 「妖精になれたんだ・・・」 妖精になった小人がそう言うと、 空中にただよっている 桜色と金色の光のつぶが輝いて消えた。 「綺麗・・・」 そうつぶやいた瞬... 続きをみる
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おはよ~。 キノコの家の妖精です。 なかなか大ぶりなキノコ群住宅地にて。 屋根は水玉模様で、 そのひとつが、 水玉模様をくりぬいた円い窓。 窓を開けて、 光を浴びて朝の香りを吸い込む。 幸先よさそうだ。 朝ごはんに、ふかふかなパンと小人牛さんの新鮮なミルク、つんでおいた赤い莓のサラダを食べた。 役... 続きをみる