第13話最終回 にぶんのいち
「あの時?」 「あら、はぐらかさないで?事故の日よ」 「ん?」 「ロブ、あなた言ったじゃない?『パティ、愛してる』って」 俺は目を見開いた。 パティは続けた。 「きっとマイキーは私達の仲を許してくれるわ」 そして彼女はもう一度、俺にキスをした。 数秒後、 俺は一生、 ロブとして生きることを決意した... 続きをみる
ファンタジックなものをおもに投稿したいと思っています。西洋風か和風のファンタジーどちらにしようか迷ったのですが、もしかしたら両方を投稿します。
「あの時?」 「あら、はぐらかさないで?事故の日よ」 「ん?」 「ロブ、あなた言ったじゃない?『パティ、愛してる』って」 俺は目を見開いた。 パティは続けた。 「きっとマイキーは私達の仲を許してくれるわ」 そして彼女はもう一度、俺にキスをした。 数秒後、 俺は一生、 ロブとして生きることを決意した... 続きをみる
俺は花束から薔薇の花を一輪崩し摘んだ。 かまわずそれをパティに差し出し、彼女の手のひらに乗せる。 俺は今日、彼女にプロポーズすることを決めていた。 右手にしのばせてあった指輪を、薔薇の花びらで隠しておいた。 手の中の花びらが風に舞い、彼女は指輪に気づいた。 「ロブっ」 彼女は自分から俺にハグをして... 続きをみる
ーー ーーーーー・・・ 一年がすぎ、ふたりで事故現場に行った。 花束を持って。 俺は、ロブのレシピをなんとなく作れるようになってきた。 パティの前では、ロブのふりをすることを決めて、そして時がたった。 感慨深いその場所で、パティは静かに泣いた。 パティが涙声でささやいた。 「マイキー。私と一緒に泣... 続きをみる
ポン、と音がして肩あたりに透明な羽根を持つ不思議な服装の小さな人型が現れた。 「ハァイ」 「ハァイ」 「あら、理解あるひとでよかった」 「なぁんにも理解してないよ」 「あなたは、マイキーね。私の名前、なんだと思う?」 「ティンク」 「あっはっは。そう言うと思ったぁ~。ヒヒヒヒヒ」 こちらを指差して... 続きをみる
「ロブ・・・」 「私のために一緒に泣いてくれた優しいひとは、死んでしまったの・・・」 「何を言ってるんだい?」 「信じられないかもしれないけど、多分、即死で苦しみもなかっただろうって」 「ロブは死んだのかっ?」 パティは目をぱちくりさせた。 「何を言ってるの?ロブ」 ロブは両親がすでに他界していて... 続きをみる
「お前はどんなんがタイプなんだよ?」 数秒の間。 「君は?」 「パティ」 「ふぅん・・・僕もパティ好きだけどね」 「そうゆう親友だからって意味じゃなくて、女性として、だ」 「うん」 「意味わかってる?」 「アンダースタンド」 「ああ、はいはい」 「いつか告白するの?」 「そうだな。機会があったら、... 続きをみる
ーー ーーーー・・・数十年後。 「失礼。少し酔いをさましてきます」 俺、マイケルは仕事相手になるかもしれない連中にいやけがさして、バルコニーに向かった。 華々しい音楽と虫の鳴き声がわずかに聞こえる、バルコニー。 そこに、グラスを持った体の大きな黒人がいた。 明かりと暗がりのところにいるその黒人の側... 続きをみる
俺とパティは幼馴染みで、 小さい頃俺は泣き虫だった。 そんな俺をかばってしまった彼女まで、 いじめられそうになった時。 ふたりでしゃがみこんで、 囲まれた影におびえて。 その影よりいっそう大きな影が 自分にかぶると、 いじめっこは走って逃げて行った。 むずかしそうな顔をしている 体の大きなその男の... 続きをみる