ポン、と音がして肩あたりに透明な羽根を持つ不思議な服装の小さな人型が現れた。 「ハァイ」 「ハァイ」 「あら、理解あるひとでよかった」 「なぁんにも理解してないよ」 「あなたは、マイキーね。私の名前、なんだと思う?」 「ティンク」 「あっはっは。そう言うと思ったぁ~。ヒヒヒヒヒ」 こちらを指差して... 続きをみる
羽根のブログ記事
羽根(ムラゴンブログ全体)-
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書斎をついで、 落ち着いても来ていたし、 本棚を見渡してみた。 適当にみつくろった本を デスクにつむ。 形見分けは書斎と羽根ペン。 魔法のかかったそれは、 時折ムカつくことを 自分の意思で 書き留めたりする。 この書斎に住んでいるはずの 作家妖精の姿は見えない。 体が物質ではないのかもしれない。 ... 続きをみる
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学校の音楽室。 アワはひとり、ヴァイオリンを弾いている。 そこに、手のりサイズのコアラみたいな小悪魔コアガがやって来る。 次元がゆがみ、そこから巻き角を頭に持った美少女が現れる。 「ここかぁ~♪」 アワの腕前に、聞き入りはじめた美少女は、背中の羽根を広げた。 コアガの耳の羽は悪魔のものだが、美しく... 続きをみる
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大きなゴシック調の鳥かごの中に 亜天使が閉じ込められている。 背中の羽根もその年端もまだ 未熟な女の子だ。 怪盗花猫二世は、 狩りのついでに亜天使を助けた。 亜天使のほほにキスをして、 「もう大丈夫」 とほほえむと八重歯が見えた。 盗みに入った邸を出て少しして、 休憩に入る。 カフェ・ぐりにゃの ... 続きをみる
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闇の中、小人がひとり、舞い終った。 桜色の光の魔方陣が、 沸き立つように金色に変わった。 おもむろに目を開いた小人の背中、 そこには透明な羽根。 「妖精になれたんだ・・・」 妖精になった小人がそう言うと、 空中にただよっている 桜色と金色の光のつぶが輝いて消えた。 「綺麗・・・」 そうつぶやいた瞬... 続きをみる